開館した「糸つむぎのさと」内を見学する児童ら

テープカットに臨む大久保市長(左から3人目)と福田知事(同4人目)ら

開館した「糸つむぎのさと」内を見学する児童ら テープカットに臨む大久保市長(左から3人目)と福田知事(同4人目)ら

 【小山】本場結城紬(つむぎ)の振興を図るため市が福良の絹公民館敷地内に整備した「桑・蚕・繭・真綿かけ・糸つむぎのさと」が22日開所し、関係者や地元の児童ら77人が参加して記念式典が行われた。市は手つむぎ糸や袋真綿などの原料作りを支える後継者育成の拠点として位置付けており、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産でもある地域の伝統工芸を次世代へ継承する役割が期待される。

 延べ床面積約120平方メートルの木造平屋。糸つむぎや真綿かけなどの技法を学ぶための部屋を備えた。7月に体験会、9月以降に講習会を実施する予定。

 観光客にも訪れてもらえるよう、養蚕農家などで実際に使用していた道具や蚕を展示し生産工程を紹介する展示室も設けた。

 式典で大久保寿夫(おおくぼとしお)市長は「産地の皆さん、県と一致協力して、本場結城紬の復興振興に向け取り組みを強化していきたい」とあいさつ。来賓の福田富一(ふくだとみかず)知事も「当施設や関係機関と連携を図りながら一層の産業振興に取り組んでいく」と述べた。

 式典には授業で結城紬を体験学習している絹義務教育学校の6年生31人も参加し、開館を祝った。館内を見学した野沢佳鈴(のざわかりん)さん(11)と市川万葉(いちかわまよ)さん(11)は「知らない道具がたくさんある」「もっと詳しく蚕のことを知ることができた」と目を輝かせていた。