夏の参院選栃木選挙区(改選数1)で、立憲民主党新人で元衆院議員秘書の加藤千穂(かとうちほ)氏(43)が野党統一候補として一本化される方針が固まったことが18日、関係者への取材で分かった。共産党は新人で県委員会書記長の小池一徳(こいけかずのり)氏(58)を擁立しているが、野党5党派が最終合意すれば取り下げるとみられる。

 同選挙区では加藤、小池両氏と自民党現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)が立候補を表明している。野党候補の一本化によって、事実上の一騎打ちとなる見通し。

 全国に32ある「1人区」は参院選の勝敗を左右するため、与野党ともに重点を置いている。立民県連は昨年10月、全国の1人区で初となる公認候補を擁立し、統一候補としての一本化が注目されていたが、各党本部レベルでの調整が難航し遅れていた。

 衆参同日選の可能性も見込まれる中、今月12日に共産が「相互推薦」を一本化の条件にしない考えを表明。柔軟姿勢に転じたことから、野党の候補者調整が加速した。

 加藤氏での一本化が正式決定すれば、今後は立民県連が中心となり各党に呼び掛け、政策協定の協議などを本格化させるとみられる。

 2016年の前回参院選は、本県初となる野党統一候補の無所属新人が擁立されたが、自民現職に敗れた。一方、17年の衆院選栃木2区では野党共闘によって自民候補に勝利している。

 栃木選挙区のほかの改選1人区では、野党5党派がこれまでの5選挙区に加え21選挙区で候補者一本化に大筋合意した。焦点だった共産候補への一本化は現時点で2選挙区。週明け以降、順次発表する。今後、残る5選挙区と、参院選に合わせた衆参同日選の可能性に備え衆院小選挙区の調整を急ぐ。