漬物は、平城宮跡から発掘された8世紀の木簡に記述があり、世界に誇る日本の伝統食品である。白いご飯に漬物は日本人のソウルフードと言っていい▼経済産業省が昨年発表した、2016年の漬物出荷額で本県は全国2位。「酢漬け王国」と称され、ショウガ製品などが健闘して、ここ数年は2~4位をキープしている▼ちなみに1位は和歌山県で、南高梅など単価の高い梅干し類で長年首位を独走している。3位はカリカリ梅が有名な群馬県、4位は野沢菜漬けが特産の長野県と、順位に納得できる▼本県で漬物の生産が盛んなのは、ラッキョウなどの特産地だったという背景がある。また、県漬物工業協同組合、宇都宮大、県が品質向上のための研究会を毎年開いてきたことが、業界全体の技術向上につながった。新製品開発力は全国屈指という▼「漬物グランプリ2019」の決勝大会が先日、都内で開かれ、法人の部で「すが野」(壬生町)の「国産塩だし生姜(しょうが)」が本県で初めて漬物日本一に輝いた。組合員の快挙に理事長でアキモ社長の秋本薫(あきもとかおる)さんは「本県のレベルの高さが改めて証明された」と喜ぶ▼健康志向に合わせ漬物は低塩化が主流となり、驚くほど薄味のものもある。食卓の色鮮やかな漬物は食欲を刺激し、手軽に野菜が取れる。塩分に注意し効率的に食べたい。