「ピースバス」の参加者が訪れた大型飛行機掩体格納庫跡

「ピースバス」の参加者が訪れた大型飛行機掩体格納庫跡

「ピースバス」の参加者が訪れた大型飛行機掩体格納庫跡 「ピースバス」の参加者が訪れた大型飛行機掩体格納庫跡

 【宇都宮】戦争の記憶を伝える活動をしている「ピースうつのみや」(田中一紀(たなかかずのり)代表)は18日、市内の戦跡を巡る第35回「ピースバス」を開催し、陸軍宇都宮飛行場があった清原地区を探訪した。

 市内外から32人が参加した。一行は上籠谷町内の半地下壕(ごう)跡や大型飛行機掩体(えんたい)格納庫跡、鐺山町内の弾薬庫跡などを訪れた。

 飛行機や弾薬の調達などを行う航空廠(しょう)の本部と作業所があった半地下壕跡では、終戦時に働いていた会員の大塚房子(おおつかふさこ)さん(93)が、当時の様子を語った。「米軍戦闘機が頭上をかすめて、『ダダダダダ』という音が響いた。命がないと思っていた」などと話すと、参加者は真剣な表情で聞き入った。

 掩体格納庫跡では、巨大なコンクリートの洞窟に驚きの声が上がった。一方で周辺には草木が生い茂り、参加者は「戦跡として重要なものなのに」「しっかり管理するべきだ」などと漏らしていた。

 参加した宇都宮大国際学部2年菊池蓮(きくちれん)さん(19)は、地元の八丈島で戦跡をまとめた経験がある。「宇都宮にも戦跡が残っていて驚き、発信しなければと思った」と話していた。