母親の形見の着物を生かしたビスクドールと森さん

 【大田原】アンティークの磁器人形「ビスクドール」を手掛ける実取の森美佐子(もりみさこ)さんは、18日から自宅敷地内のギャラリーで、姉の宮崎悦子(みやざきえつこ)さん(旧姓森、埼玉県上尾市)の油彩画との姉妹展を開く。両目の視力が弱く、感覚を頼りに人形作りを続けている森さんは「諦めずに頑張る気持ちを作品から感じてほしい」と話している。26日まで。

 森さんは勤務先を退職後、磁器人形のレースドールや、小麦粉と粘土が素材のパンフラワーを作り始めた。2010年に目の病気を患い、手術したものの視力が極端に低下。夫に励まされながら制作活動を続け、11年には念願だったギャラリーを自宅に開設した。

 ビスクドール作りを始めたのは5年前。朝起きるとパジャマ姿で制作に打ち込んだ。服や靴、帽子は全て手作り。「手元がほとんど見えないので、縫い方などは感覚で身に付けた。まつげや眉毛を描くのが本当に大変で、何度もやり直す」

 今回の作品展に合わせて、れんが造りのギャラリーを拡張し、大小25点の少女人形を展示する。母親の形見の着物を使い、家紋を生かした作品もある。「勉強不足だが、一生懸命作ったところを見てほしい」

 姉の宮崎さんは勤務先の大学を退職後、本格的に油彩画を始めた。今回は、森さん方の築150年の土蔵を改装した別棟のギャラリーに、100号の大作4点を含め女性の美しさを追求した10点を展示する。

 午前10時~午後5時。入場無料。(問)森さん0287・28・2316。