厳かに延年舞を奉納する僧侶ら=17日午前9時5分、日光市山内

 日光市山内の日光山輪王寺三仏堂で17日、全国でも数少ない伝承の秘舞「延年舞(えんねんのまい)」が奉納され、天下泰平などを祈願した。

Web写真館に別カットの写真

 日光東照宮の例大祭前に行われる神仏習合行事の一つ。慈覚大師円仁(えんにん)が、848年に日光山に来山した時に伝えたとされる。堂内に設置された檜(ひのき)舞台で演じる舞衆と呼ばれる二人の僧侶は、代々、新任住職の必修法務となっている。 

 午前9時、声明(しょうみょう)が流れる厳かな雰囲気の中、短刀を背に緋(ひ)色の直垂(ひたたれ)、白の大口袴(ばかま)に身を包んだ舞衆が舞台に登場。上座、下座に分かれ、上座から順番に両手の人さし指と中指を突き出す「刀印(とういん)」という独特の形を作りながら舞った。

 舞台を踏みならす足音が堂内に響きわたり、優雅さの中にも力強い舞を披露した。

 芳賀町東水沼、阿部隆(あべたかし)さん(65)は「初めて見ました。めったに見られない珍しい舞で、来て良かったです」と話していた。