ベロンさん捜索のため山岳救助隊を帯同して来県した兄ダミアンさん=13日午後、日光市松原町

 昨年7月に観光で日光市を訪れ行方不明になっているフランス国籍、教員補助ベロン・ティフェヌ・マリー・アリックスさん(36)の兄妹が8日に来日し、山岳救助の専門家とともに捜索活動を続けている。兄ダミアンさん(38)が13日、同市内で下野新聞社の取材に応じ、「妹は好きな日本で行方不明になったまま。今、どこで何をしているのか…」と気遣った。

 ベロンさんは昨年7月29日午前10時ごろ、同市内の宿泊施設を出て以降、行方不明になった。県警が警察犬や小型無人機ドローンなどを投入し捜索しているが、有力な手掛かりは見つかっていない。

 ダミアンさんの家族はこれまでも同市内で捜索してきたが、今回は山岳救助隊5人を帯同して来日。妹シビルさん(34)と計7人で16日まで宿泊施設近くの大谷(だいや)川などを捜索している。

 だが、見つかるのは空き瓶や缶、釣り道具ばかり。それでも出水期を前に「川に何かがある可能性を自らつぶしたい」との思いで捜索に向き合っている。

 不安、希望といったさまざまな思いが交錯する中で、ダミアンさんは「両親は精神的にかなりつらそう。兄妹だけでもできる限り望みを持つようにしている」。県警の捜索や地元住民の支援に感謝を示し、「もう一度新しい視点で見てもらいたい」と呼び掛けている。情報提供は日光署0288・53・0110。