男性がクマに襲われた現場周辺

 11日午前10時50分ごろ、塩谷町上寺島の山林で、東京都中野区、自営業男性(69)がクマに左太ももをかまれ、軽いけがをした。県によると、クマによる人的被害は県内で今年初めて。県はホームページ(HP)で緊急的に注意喚起をしたほか、同町は現場のある遊歩道を立ち入り禁止にするなど対応に追われた。

 矢板署によると、写真撮影で移動中だった男性が、近くを流れる沢の対岸に親子のクマを発見。突進して来た親のクマ(体長約1メートル)に太ももをかみつかれて出血したが、クマが転倒した隙を見て逃げたという。襲われたのを見ていたレジャー客が110番した。

 現場は、県道藤原宇都宮線付近から尚仁沢湧水の源泉まで向かう遊歩道(約1・5キロ)の途中で、源泉まで約100~150メートルの地点。

 塩谷町は、県猟友会塩谷支部塩谷分会に依頼し、12日から現場付近で空砲を撃ち、クマを追い払う活動を実施する。

 県自然環境課によると、春はクマの子育てシーズン。担当者は「子連れのクマは興奮して子クマを守ろうとする。見かけても決して近づかないでほしい」と呼び掛けている。