自動車向け鋳鉄部品製造の真岡製作所(真岡市鬼怒ケ丘、仁科捷哉(にしなかつや)社長)は、栃木市の千塚産業団地に新工場「栃木千塚工場」を完成させ、6月から量産を開始する。需要の高いブレーキ鋳鉄部品の生産能力を2倍以上に増強する。
同社は、ディスクブレーキを締め付けて制動させる「ブレーキキャリパー」の鋳鉄部品メーカー国内4社のうち、自動車メーカー系列でない唯一の独立系メーカー。
今年4月で創業50周年を迎えた中、本社工場の老朽化が目立ち、メンテナンス費用が増えていた。また、後輪ブレーキの多くがドラム式だった小型車にも衝突回避支援ブレーキ機能の導入などが進み、ディスク式の需要が高まり、受注が増大していた。