宇都宮動物園の飼育員用出入り口に、段ボールに入れられた状態で捨てられた子犬=4月27日、宇都宮市上金井町(宇都宮動物園提供)

宇都宮動物園の飼育員用出入り口に、段ボールに入れられた状態で捨てられた子犬(宇都宮動物園提供)

宇都宮動物園の飼育員用出入り口に、段ボールに入れられた状態で捨てられた子犬=4月27日、宇都宮市上金井町(宇都宮動物園提供)
宇都宮動物園の飼育員用出入り口に、段ボールに入れられた状態で捨てられた子犬(宇都宮動物園提供)

 宇都宮市上金井町の宇都宮動物園(荒井賢治(あらいけんじ)園長)で、ここ半年の間に子犬20匹が捨てられ、関係者が心を痛めている。犬の種類と捨てられた状況から、同一の繁殖業者が関わっている可能性もあるという。同園は動物園という場所に付け入る自分勝手な行為として、事態をブログで公表。命の尊さと責任を持った飼育を訴えている。

 同園によると、昨年11月から4月27日にかけて計3回、入園客が立ち入らない飼育員用の出入り口付近に、20匹の子犬が捨てられていた。全てレトリーバー系統で生後3~4カ月とみられ、警戒心がとても強いという。

 3回目になる先月27日夜は、段ボール箱2箱に計9匹が捨てられていた。ペットシーツと印刷された大型の段ボールに押し込められ、成犬用ペットフードの袋がふたとして乗っていた。同園は、子犬の状態と捨てられ方から「3回とも手口が同じで、同一の業者が関わっている可能性がある」としている。

 事態を重く見た飼育員が同日、「許さない」と題したブログを公表。「どうしてこんなことができるのか…」と嘆き、「解決に向かう第一歩として書く(動く)ことを決め」たと心情を吐露した。ブログはネット上で大きな反響を呼び、5月1日までに全ての子犬が新しい飼い主に引き取られた。しかし、ブログでは「動物園なら捨てて安心と思ってもらいたい訳ではありません」としている。

 同園は4月28日、宇都宮中央署に届け出たという。荒井園長(54)は「飼い主のマナーが向上し、捨て犬問題が減少しているのにとても残念。園にはたくさんの動物がおり、病気予防の観点からも捨てるのは絶対にやめてほしい」と話している。