プロ棋士1年目の対局を振り返る長谷部四段

 戦後初の本県出身プロ棋士として長谷部浩平(はせべこうへい)四段(25)=小山市=がデビューして1年。初対局は黒星だったものの、昨夏以降は実力を発揮し23勝16敗の戦績で初年度を終えた。現在は王位戦予選を勝ち抜いて挑戦者決定リーグを戦っている。

 昨年3月にプロ棋士養成機関「奨励会」三段リーグで1位となり、翌月、プロに昇段した。初戦は棋聖戦の1次予選1回戦で佐々木大地(ささきだいち)四段に125手で敗れ、厳しいプロの洗礼を浴びた。その後も2勝7敗と振るわず、「通用しないのではと弱気になった」と振り返る。

 転機となったのは、奨励会時代の仲間と会って話をしたこと。「プロ棋士になれた自分が頑張らなければ」とモチベーションが上がったという。逃げずに真っ向から立ち向かう棋風を変えなかったことも幸いし、勝利を手にすることが増えた。

 初年度は8連勝も果たした。この記録はプロ棋士約160人中18位。トップ棋士とも対局するようになり、「相手を見ると輝かしい実績に気後れするので、盤面に集中している。負けが込んだ時期の経験も、自分の財産になった」と話す。