統一地方選や改元といったトピックが目白押しとなったこの1カ月、紙面制作に当たる整理部は多忙を極めた。手応えを感じる仕事は多かったが、正直、統一選に関しては複雑な思いばかりが先に立った。前後半とも全体投票率があっさりと過去最低を更新したことが大きい。

 事前報道では、県内議会の課題や全国の事例などを丹念に紹介した。投開票翌日の社会面では、新人の躍進や大物落選など候補者の喜怒哀楽を中心に取り上げた。だが、今振り返ると「新聞は読まれているのか」「読者との温度差があるのではないか」との懸念は拭えない。

 投票率向上に特効薬はなく、これまでと同様、地道な選挙報道の継続は重要だ。だが、根本的な発想の転換も必要だと思う。極論だと笑う人もいるだろうが、「県や県議会は必要なのか」といった問題提起もタブーではないはずだ。読者に「なるほど」「おもしろい」と思ってもらい、政治への関心が高まるような紙面とはどんなものか、改めてさまざまな人たちと考えたい。