天皇陛下の即位を祝う一般参賀で日の丸の小旗を振る人たち=4日午前、宮殿・長和殿前

 令和になって初めて行われた4日の一般参賀。「改元して最初の参賀でお祝いを」「お目にかかれて感動した」。天皇陛下の即位を間近で祝おうと、県民も皇居に足を運んだ。県内の旅行会社が企画したバスツアーに同行し、陛下が即位後初めて国民と対面する一般参賀の様子や、参加した県民の思いなどを取材した。

 ツアーは「関東ツアーサービス」(宇都宮市簗瀬4丁目)が企画し、記者を含め24人が参加した。日の出直後の午前4時50分、JR宇都宮駅から出発。午前8時ごろ皇居前広場に到着すると、すでに長蛇の列ができていた。

 「一生に一度は一般参賀に来てみたかった」と話すのは市貝町赤羽、会社員大森正明(おおもりまさあき)さん(57)、英子(えいこ)さん(57)夫妻。大勢の参賀者の影響か、セキュリティー検査後もしばらく足止めされ、「お出ましを見られるまで何時間かかるのだろう」と気をもんでいた。

 一般参賀は午前10時から午後3時まで、1時間おきに6回行われる。しかし宮殿前にたどり着いたのは午前11時の回が終わる頃だった。日差しが徐々に強くなる中、次の回をじっと待ち続けた。

 そして正午。陛下や皇后さまらが宮殿・長和殿のベランダに立つと、参賀者の歓声と旗を振る音が立ち込めた。陛下が「皆さんからお祝いいただくことをうれしく思う」などと述べると会場は再び沸き、万歳三唱をする人の姿もあった。1回の時間は5分ほど。前に並ぶ人たちが壁となり、両陛下らを十分に目に焼き付けることはできなかったが、陛下に対する国民の信頼や期待を肌で実感できた。

 小山市城東4丁目、介護士赤坂(あかさか)みどりさん(67)は「両陛下と女性皇族がほんの一瞬見えただけだったが、それでも感動した。一生の思い出になった」と感慨深そうに語った。

 佐野市植野町、パート今泉美智枝(いまいずみみちえ)さん(65)も「直接お目にかかることでしか感じられない感動があった」と話し、夫の佳夫(よしお)さん(69)は「陛下がおっしゃっていたように令和は平和な時代になってほしい」と願った。