生産者の減少などから産地の存続も危ぶまれる結城紬(つむぎ)に関して県は本年度、「未来につながる結城紬産業振興プロジェクト」事業に乗り出した。製織従事者(織り子)らの技術力向上のほか、製織業者(織元)の事業継続や事業承継に向けた取り組みを支援する。同事業を通じ、結城紬が産業として持続していけるような態勢づくりを図る。

 国の地方創生推進交付金を活用する。一般会計当初予算には、関西での展示商談会開催など、販路開拓に向けて取り組む費用を含め約800万円を計上した。大阪市内には昨夏、県大阪センターが開設され、関西方面の拠点になっている。

 結城紬は県内で小山市を中心に生産され、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。織元など県内の生産者(県本場結城紬織物協同組合員数)は1970年代に850軒程度存在していたが、2018年度には25軒まで減っている。

 今回の織り子支援は、20年4月の供用開始に向け、建て替え整備中の県紬織物技術支援センターで1年間学んだ伝習生の修了者が対象。研修を通じ、織元の下での製織に必要な技術を教え、定着促進を図る。