「日光 えんや」前に立つ小林社長(右)と田中さん=日光市

 日光市石屋町のステーキハウス「えんや」は今月から、宇都宮市内に2店舗を構える同業の「存じやす」(宇都宮市中央5丁目)のグループに入り、「日光 えんや」として新たなスタートを切った。1日付でえんや側から存じやす側に事業譲渡された。15人ほどの全従業員の雇用は継続され、これまで通り営業している。

 えんやは、新店舗の店長となった田中卓(たなかたかし)さん(57)が1993年に創業した。串焼きやステーキを売りにしており、地元住民をはじめ、日光を訪れる観光客らに利用されている。

 還暦を控えた田中さんは事業承継を検討する中、県外で暮らす一人娘や従業員へ承継することなどを模索したが、実現には至らなかった。メインバンクの栃木銀行に相談したところ、いくつかの候補が挙がり、その中から同業の存じやすを譲渡先に選んだ。

 存じやすの小林有一(こばやしゆういち)社長(53)は、「組んだことで互いにグレードアップしていきたい」と意気込む。徐々にそれぞれの優れたメニューを取り入れたり、肉総菜やデザートの物販を始めたりする考えだ。

 田中さんは「『存じやす』の看板を背負い、今度は店長として、従業員の将来のためにも頑張りたい」と話している。