栃木市社協に車いすを寄贈する木村さん夫婦(右から2、3人目)ら

 【栃木】急逝した娘の遺志を継ぎ、全国へ車いすを贈る運動を続けている福島県の夫婦がこのほど、今泉2丁目の市社会福祉協議会を訪れ、車いす1台を贈った。缶飲料のつまみ「プルタブ」約800キロを仲間たちと集め、購入資金に充てた。夫婦は「全都道府県に車いすを届け、娘の夢をかなえたい」と望んでいる。今回の寄贈で15台目。

 寄贈したのは、同県いわき市、会社員木村喜隆(きむらよしたか)さん(64)と美奈子(みなこ)さん(61)の夫婦。次女の麻美(あさみ)さんは高校2年だった2001年5月下旬、突然病に倒れ、医師からは肝臓がんで余命1カ月と告げられた。入院からわずか2週間後、16歳で旅立った。

 麻美さんの学校ロッカーからは大きなビニール袋二つに入ったプルタブが見つかった。「困っている人に車いすを贈りたい」と友人らに呼び掛け、倒れる直前まで回収活動を続けていたのだ。木村さん夫婦は娘の遺志を継ぎ、回収活動を始めた。