大阪市の四天王寺にある亀形石造物(上、25日撮影)。左側の下水槽が元は亀形で、右側の上水槽にある亀の頭部や甲羅は後世のもの。下は奈良県明日香村の酒船石遺跡から出土した亀形石造物(2000年12月撮影)

 四天王寺(大阪市天王寺区)にある亀形石造物は、酒船石遺跡(奈良県明日香村)で出土した亀形石造物と同じ7世紀に造られ、二つの水槽がつながる構造やサイズも同じだったことが分かり、調査した元興寺文化財研究所(奈良市)が26日発表した。

 酒船石遺跡の亀形石は2000年に出土、女帝・斉明天皇(在位655~661年)が執り行った水の祭祀場とされる。乙巳の変(645年)後に孝徳天皇(在位645~654年)は難波京へ遷都、四天王寺は新都の南限として重視されたことから、同寺の亀形石も天皇家による祭祀と関連があったと推測できるという。