藤井さんが開発した、どんな性質の土壌でも白色から赤色に変化する「白寿紅」=25日午前、小山市

 土壌の性質にかかわらず必ず白から赤に色が変わるアジサイ「白寿紅(はくじゅこう)」を「みつる植物研究所」の農場(小山市向野)の藤井敏男(ふじいとしお)さん(71)が開発した。

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 アジサイは通常、酸性が強い土壌だと青色になり、アルカリ性だと赤色に花を咲かせる。白寿紅は土の性質に関係なく純白から鮮やかな赤色に変化するという。

 農学博士の藤井さんは県農業試験場の研究員として16年間勤務した。ウイルスに負けないビール麦を開発し日本育種学会賞も受賞している。酸性土壌が多い日本の土地で赤いアジサイを増やそうと、白寿紅の開発を2003年から始め、18年に農林水産省へ品種登録を出願し受理された。

 名前は縁起の良い紅白の色と99歳を祝う「白寿」から命名。現在、ハウス内では白寿紅200鉢のうち60鉢ほどが開花している。花は白い状態で10日間ほど楽しめ、徐々に赤く染まっていくという。藤井さんは「水やりや光の調整が難しく、大量生産はできない。珍しい品種のアジサイなので、まずは見に来てほしい」と説明している。

 (問)藤井さん090・1817・2589。