例年より多くの在庫を確保する横倉本店=23日、鹿沼市流通センター

 皇位継承に伴い、27日からのゴールデンウイークは、5月6日まで異例の10連休となる。県内事業所でも金融機関や製造業で10連休とする企業がある一方、人手不足を背景に、働き手のやりくりに苦慮する企業も出ている。書き入れ時の観光地の宿泊施設では、人手不足を理由に予約を抑えるホテルも見られる。

 今月12日に総務省が公表した2018年10月1日時点の人口推計によると、働き手の中心となる15~64歳の生産年齢人口の全体に占める割合は59・7%となり、比較可能な1950年以降では同年と並び過去最低となった。

 少子高齢化を背景とした人手不足は、県内の10連休にも影を落としている。

 特に接客の伴う業種は、工夫が欠かせないようだ。外食のフライングガーデン(小山市)は、新入社員を店舗に配属せず2カ月間を研修期間に当てている。しかし「今年は一部、店舗へ応援に入ってもらう」という。ホームセンターのカンセキ(宇都宮市)は「(事務など)間接部門の社員も店舗を応援する」として、売り場に配置する。

 極端なケースでは、予約があっても受け入れられない観光地の宿泊施設もある。那須塩原市のあるホテルは「求人を出しても一人も来なかった。人手不足で対応しかねる部分がある。余力を残さないとならず、予約は、常連客を優先し、予約サイト表示を満室にするなど抑えざるを得ない」と明かす。

 今回の皇位継承では、祝福ムードが漂うことから、アルコール類の需要が見込まれる。酒類卸の横倉本店(宇都宮市)は日曜以外、予約顧客へ配送する。横倉正一(よこくらしょういち)社長は「在庫を多めに準備している。お土産を含め観光地での需要増を期待したい」と話す。生鮮を含む業務用食材販売のニッカネ(宇都宮市)は、例年より長い連休中の顧客対応に万全を期すため「元々27日は営業日だが、他に3日間の営業日を設けた」。

 製造業は、10連休や9連休にする企業が多いようだが、食品メーカーでは、生鮮部門を持つ滝沢ハム(栃木市)が8日間、浅漬けの岩下食品(同)も3日間、工場を稼働する。納豆のあづま食品(宇都宮市)は「商品(日配品)の特性上、工場は止められない」としている。