包丁人が優雅な手さばきを披露した「庖丁式」=24日午前11時53分、日光二荒山神社

 日本料理を神前に奉納する恒例の「包丁式」が24日、日光二荒山神社拝殿で厳かに行われた。雅楽は、料理の神様として信仰を集める小山市の高椅(たかはし)神社雅楽会が今回初めて担当した。

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 県日本調理技能士会((千村正夫ちむらまさお)代表)が主宰。料理に欠かせない包丁、まな板への感謝と日本食文化の伝承を目的に、感謝祭として受け継いできた。

 式は、平安時代に宮中で行われた儀式が起源とされ、今年は京都を発祥とする「生間(いかま)流」一門が執り行った。

 主役の包丁人は、関西割烹(かっぽう)調理士紹介所、森口尚欣(もりぐちなおよし)所長(44)。五穀豊穣(ごこくほうじょう)も願い、儀式のお題目は「五種之鯉(ごしゅのこい)」。生命力のある鯉は、日本料理の中でも位の高い魚だという。

 まな板を清めた後、鯉に手を触れることなく、刃渡り30センチほどの包丁と真(まなばしで、飾り付けし奉納した。神社での包丁式は初めてという森口さんは「最初は緊張したが、無心で最後までできた。いい経験でした」と話していた。