新しい元号「令和」が発表され、「平成」も残すところあとわずか。その年話題になった場所にスポットを当て、1年ずつ振り返ってきた“平成の旅”も終わりに近づいてきた。今回はつい昨日のことのようにも思える28年、29年、30年を一気に紹介する。

スマホを片手に大勢の人が押し寄せた宇都宮城址(じょうし)公園=2016年7月25日

28年  ポケモンGO 現れた“スマホの集団”

 暗がりの中、スマートフォンの光に照らされた人の顔だけが、ぼんやりと浮かんで見える。その数約300人。午前2時、宇都宮市本丸町の宇都宮城址(じょうし)公園。2016年7月、状況確認に当たった同市都市整備部公園管理課の三上正行(みかみまさゆき)係長は振り返る。「とにかく異様な光景でした」

 同月に配信が始まったスマホ向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」。ポケモンが現れる「ポケストップ」と呼ばれる県内の公園や寺社などに大勢の人が集まった。

 同市内では同公園をはじめ、大谷公園や大谷寺、八幡山公園などが注目スポットに。人々はスマホを片手に黙々と歩き続け、中には徹夜組もいた。「平日にもかかわらず(城址公園に)何千人もが押し寄せたので驚いた」と三上係長。

 スポット近隣では路上駐車が問題化。ごみや騒音に関する苦情も相次ぎ、市内各地にマナーを呼び掛ける看板が設置された。