修復が完了しつつある旧大黒町の花屋台と修復に携わったメンバー

 【宇都宮】西原地区の旧大黒町に伝わってきた明治期建造の「花屋台」の修復作業がほぼ完了した。市民有志の「宮のにぎわい山車復活プロジェクト」が地元の協力を受け修復に当たり、宇都宮工業高生徒も力を尽くした。新天皇即位を記念し5月5日地区を巡行する。

 旧大黒町は、東京街道沿いの足利銀行一条町支店から西に延びる道路付近。花で彩られた花屋台は大正天皇即位を祝った1913年や、35年の宇都宮二荒山神社・菊水祭で巡行されたと伝わる。

 幅約2・9メートル、長さ約3・7メートル、高さ約3・1メートルの花屋台は解体され数百の部材が同町に保管されたが、地元の「これ以上保管し切れない」との申し出を受け、譲り受けた西原地区連合自治会が今年初め修復に着手。地元商店の好意で修復場所や材料などを確保した。

 部材は、反りやゆがみが激しかった。ほぞ穴と差し込む部材の位置が合わないといった事態が続発し、プロジェクトメンバーらが削るなどして調整。なくなった小さな部材を仕上げた。

 宇工高建築研究部の5人は現場で寸法を測り、学校でパソコンを使って図面を起こし、修復作業にも携わった。部長の神山颯斗(かみやまはやと)さん(17)は「本物の屋台に関わることはなかなかできない。貴重な経験」と話す。

 来月の巡行は西原小が発着点。午前10時~正午、地元のおはやしと巡る。連合自治会の中山剛夫(なかやまたけお)会長(78)は「地域の皆さんに物心両面で支えてもらった。巡行をぜひ見てもらえれば」と呼び掛けた。