東武ワールドスクウェアのノートルダム寺院の展示物。18日から募金箱が設置される=17日午後、日光市鬼怒川温泉大原

 フランス・パリのノートルダム寺院(大聖堂)の大火災を受け、県内でも歴史的建造物を巡り関係者が防火意識を高めている。貴重な文化財保護のため、所有者らは「完璧はない。さらに厳しく管理したい」と、防火対策の徹底を周知。県も近く県内にある国宝の建造物などの緊急調査に乗り出す。一方、大聖堂の修復支援に向けた募金の動きが県内でも出ている。

 ノートルダム寺院と同じ世界遺産の日光二社一寺は、国宝や国の重要文化財(重文)を数多く抱え、いずれも社殿の修復工事中。重文の本殿を修復している日光二荒山神社の斎藤芳史(さいとうよしふみ)権宮司(66)は「さらに厳しく管理する。完ぺきはないから」と話す。「大聖堂の出火原因を知りたい。今後の対策の参考にしたい」と表情を引き締める。

 国宝の本堂などがある足利市の鑁阿(ばんな)寺は、境内の防火徹底を改めて周知。国宝の書物などを所蔵する史跡足利学校は18日、方丈のかやぶき屋根に設けた延焼防止装置「ドレンチャー」の定期点検を行う。