アフリカの西沖合にカーボベルデ共和国がある。大小15の島からなる島国で人口は約53万人。この国の25歳の男性が今春、自然、再生可能エネルギーの研究に力を入れる足利大に留学した▼国際協力機構の国際貢献事業の一環で来日し、留学生へのサポート体制がしっかりしているとの評判を聞いて、複数の大学の中から選択したという▼県内の大学で外国人留学生の増加が目覚ましい。その先頭を行くのが足利大。2008年に54人だったが、昨年は27カ国から235人と、10年間で4倍になった。県内で最も多い宇都宮大を追い越す勢いである▼理由はきめ細かな対応に尽きる。国際交流課の職員3人がアパート探しや病院の同行もする。佐々木節(ささきたかし)課長は留学生の相談に24時間応じる専用携帯を持つ。アルバイト先探しの中で「黒人は遠慮する」と断る事業主と粘り強く交渉することもある▼こうした積み重ねが、日本語学校の教職員が外国人留学生に薦めたい進学先を選ぶ「日本留学アワーズ」の私立理工系・東日本部門で、5年連続の大賞受賞につながった。国内企業への就職希望者の就職率は100%になる▼改正入管難民法が今月施行され、外国人労働者の受け入れは拡大する。足利大の取り組みは本県の評判の向上にもつながる。外国人と共生していく上で学ぶべきだろう。