初めて作成された「農業水利施設カード」

 【栃木】県下都賀農業振興事務所はこのほど、歴史がある取水堰ぜき)など管内の水利施設を紹介し、施設の重要性などを理解してもらおうと「農業水利施設カード」を初めて作成した。「栃木アフターデスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ、思川にある美田東部頭首工(大光寺町)と小倉堰(西方町本城)の二つの堰を取り上げた。同事務所や近隣の道の駅などで無料配布している。

 取水堰は、農繁期は水をせき止め農業用水として引き入れるなど、特に農業において重要な役割を果たす。今回の作成は、近年ダムカードが人気となっていることも受け、取水堰にも目を向けてもらおうと企画。歴史が古く、受益面積も県内最大規模の2カ所を取り上げた。

 小倉堰は1603(慶長8)年に築かれ、「西方五千石」と呼ばれた西方地域の稲作を支えてきた。美田東部頭首工は古くは江戸時代元禄年間の文書に記録があり、魚が川を上る「魚道」が2種類あることなどが特徴だ。