10・4%。7日に投開票された平成最後の統一地方選前半戦で、本県を含む41道府県議選の当選者のうち女性が占めた割合である。過去最高になったが「政治分野の男女共同参画推進法」が昨年5月に施行されたのを考えれば低すぎる▼平成を振り返ると、昭和から変わった直後の元(1989)年に行われた参院選は女性の躍進に沸いた。導入されたばかりの消費税に反発して立ち上がった多くの女性が当選し「マドンナ旋風」と呼ばれた▼当時、社会党委員長としてけん引した故土井(どい)たか子(こ)さんが「山が動いた」と語ったのが印象的だった。土井さんは新人時代、戦後初の衆院選で女性代議士第1号となった本県選出の戸叶里子(とかのさとこ)(71年没)と活動を共にした▼20年ほど前、本県の20世紀を振り返る企画で、土井さんを取材した。平和の希求という同じ志を持った戸叶を、親しみを込めて「先輩」と呼んでいた▼女性史に偉大な足跡を残した2人はともに、気さくな庶民派だった。女性代議士は戸叶ら第1号が39人だったのに対し、現在は47人。国政レベルでも参画が進んだとは言い難い▼間もなく本県でも、統一選後半戦の市町長・議員選が告示される。より生活に密接に関わるこれらの選挙で、後輩の女性議員が何人誕生するのか。2人とも、草葉の陰から見守っているに違いない。