東武鉄道(東京都墨田区)が6月15日の県民の日に、東武宇都宮線で「フリー乗車DAY」を開催するのを前に、同社や周辺自治体などの関係者らが10日、栃木市役所で会合を開いた。フリー乗車DAYは昨年に続き2回目の試み。同線宇都宮-栃木駅間の始発から終電までを無料とする方向で、準備を進めている。
今回の会合は、一般社団法人「県央まちづくり協議会」(古池弘隆(こいけひろたか)代表理事)が主催した。同線沿線の活性化を図る目的で、宇都宮市、栃木市、壬生町や民間企業などが参加した。
フリー乗車DAYに合わせ、各市町が開催するイベントの総合パンフレットを作成する方針を決めた。従来それぞれ告知していたイベントを一つにまとめることで、回遊性を高める考えだ。
当日は同線各駅で配布するフリー乗車券を使うことで、普通運賃無料で乗車できる。フリー乗車券は、栃木らしいデザインを検討しているという。同線を身近に感じてもらおうと、昨年に続き、公立校15校程度に数千枚を配布する予定だ。
東武鉄道によると、昨年は約2万5千枚を配布した。何度でも乗り降り自由で、延べ約5万人以上の利用があったとみている。