フロントカバーを搬出する部員

 【壬生】かつて乗客を乗せて町総合運動公園内を走っていたロードトレイン。7年前に運行を終え、ロボット玩具のキャラクターを模したフロントカバーは同公園内に保管されていた。そこで宇都宮工業高科学技術研究部が再利用に乗り出した。同部員がこのほど、搬出作業を実施。今後約1年かけて手を加え、新たな車両として復活させる。

 ロードトレインは1998年、同公園内で町が運行を開始した。2台の滑車をけん引するトラクターはロボット玩具のキャラクターがデザインされたフロントカバーで覆われ、来園者に親しまれていたという。運行経費やトラクターの老朽化などにより2012年を最後に運行を終了した。

 その後、同公園の屋外に置いてあったフロントカバーを見つけた同部顧問の高橋兼吉(たかはしかねよし)教諭(41)や部員が「これを何とかしたい」と町に要望。町も「子どもたちの人気者として復活させてほしい」と快諾したという。

 3月下旬、部員は同公園で搬出作業を実施。協力してトラックに積み込んだ。フロントカバーは繊維強化プラスチック(FRP)製で、縦1・7メートル、横1・1メートル、奥行き1・6メートル。トラクターとの接続部は空洞になっている。

 高橋教諭によると、接続部の空洞に廃棄されたシニアカー(電動車いす)を取り付け、人が乗って自走する形を目指すという。3年(当時2年)斎藤陸(さいとうりく)部長(17)は「リサイクルになるので環境にもいい。整備しやすいよう配線を工夫したい」と意気込む。小菅一弥(こすげかずや)町長は「学生の今の感性で新しく生まれ変わることを楽しみにしている」と期待を込めた。