宇都宮大で開かれた「きょうだい会」。滝島さん(中央)は、参加した子どもたちの悩みに耳を傾けた=3月下旬、宇都宮市峰町

 今年から4月10日は「きょうだいの日」-。病気や障害のある子どもの「きょうだい」の支援に取り組むNPO法人しぶたね(大阪府、清田悠代(きよたひさよ)理事長)が中心となって制定した。県内でも支援の活動はあり、支援グループ代表の東京都在住、大学教員滝島真優(たきしままゆ)さん(36)は初の記念日を前に「きょうだいには特有の悩みがあることを知ってもらえるきっかけになればいい」と願っている。

 きょうだいの日は米国で1990年代から、父の日や母の日と同様に兄弟姉妹の存在をたたえ合う日として浸透している。4月10日は、考案者のきょうだいの誕生日という。

 同法人は「日本でも兄弟姉妹を思うことに加え、病気や障害のある兄弟姉妹がいる人へ思いをはせてもらえる日にしよう」と「きょうだいの日」を日本記念日協会に登録申請し、今年1月に認定された。登録などに必要な費用は寄付を募り100人以上が協力した。

 病気や障害のある子どものいる家庭では、きょうだいが疎外感や負担感などの悩みを抱えやすいとされる。滝島さんは自閉症の弟を持つ立場からきょうだい支援の必要性を感じ、宇都宮大大学院生だった2008年に「きょうだい会 SHAMS(しぇいむず)」を設立。宇都宮市を拠点に会を開いている。

 「4月10日はきょうだいの日。この日は、みんなが主役です」。3月30日、同大で開かれた会で滝島さんは、集まった子どもたち13人に伝えた。発達障害や知的障害、身体障害などがある兄弟姉妹を持つ子どもたちは「(きょうだいが)人混みで急に大きい声を出して恥ずかしかった」「急にたたかれて嫌だった」などと吐露した。

 知的障害、身体障害がある妹がいる同市、中学2年女子生徒(13)は「ここでは普段親にも言えないことも話せて、共感してもらえる」とし「悩みを持っているということを広く知ってもらいたい」と訴えた。