多くの現代人にとって、スマートフォンが生活の必須アイテムになったことは異論の余地がないだろう。音楽や動画が楽しめ、会員制交流サイト(SNS)で簡単に情報を発信できる▼スマホで読む新聞や雑誌も増えた。小紙も2年前から、電子新聞の配信を始めた。いつでもどこでも新聞が読める。まさに隔世の感がある▼県議選の投開票が明日に迫った。選挙カーが連日、候補者名を連呼して街を走り抜けていく。ただ、これだけでは議員になって何をしたいのか、何をしてきたのかが分からない。知りたければ選挙公報などを開くしかない。十年一日の光景に見える▼県民の選挙離れをさらに加速させてしまわないか。そんな危惧を少し拭い去ってくれたのが、期日前投票をした人の数が伸びているという記事だ▼県選挙管理委員会によると、2日までに期日前投票した県内の有権者数が、前回より28%も増えた。投票しやすくするため、不在者投票の条件を緩和し、2003年に設けられたこの制度の周知が進んだためらしい。県政に対する関心が決して低くないことを証明していると感じた▼今ではインターネットを通じた選挙運動も解禁された。「昭和」感が否めない運動や投票の仕方を時代に即して変えていけば、一票を投じる県民は増えるはずだ。次なる手はまだまだある。