風船が空を舞い、山車も繰り出した栃木市役所の開庁式=2014年2月10日(栃木市提供)

買い物客でにぎわう東武宇都宮百貨店栃木市役所店=3月上旬

税務、福祉など窓口業務を行う栃木市役所2階

風船が空を舞い、山車も繰り出した栃木市役所の開庁式=2014年2月10日(栃木市提供) 買い物客でにぎわう東武宇都宮百貨店栃木市役所店=3月上旬 税務、福祉など窓口業務を行う栃木市役所2階

 テープカットとともに、地元の栃木中央小の6年生が放った風船が次々と宙を舞った。

 2014(平成26)年2月10日、栃木市役所の新庁舎への移転が完了し、開庁式が行われた。当時、同市まちなか土地利用推進室の一員として新庁舎整備に従事した栃木幸夫(とちぎゆきお)さん(47)=現・行財政改革推進課副主幹=は「ずっと風船を眺めていたような気がする。何とか開庁にこぎ着けた安堵(あんど)感だったと思う」と振り返る。

 新庁舎は11年2月に閉店した旧福田屋百貨店栃木店を活用した。1階は新たに東武宇都宮百貨店栃木市役所店が入り、2~5階に市役所の各課を置く、全国的にも珍しい事例だった。同市の試算で新築に比べ3分の1の費用で済むことや、アクセスの良さなどが決め手となった。

 12年3月に移転が正式決定すると、地元への説明や、工事契約の締結といった作業に追われた。14年1月からは700人超の市職員の引っ越し作業が始まった。商業施設を再利用した建物のため柱が多く、各課の配置に苦労した。