那珂川に稚アユを放流する組合員たち

 【大田原】6月1日のアユ釣り解禁に備え、那珂川北部漁協は3日、佐良土と片田の那珂川河川敷で今季初めて稚アユ計約4万匹を放流した。

 この日は組合員約10人が、水槽を積んだトラックで稚アユを運び込み、河川敷の斜面に敷いたブルーシートを使って放流。川に飛び込んでいくのを見届けながら「行ってらっしゃい」と声を掛けていた。

 放流したのは10センチ前後に育った生後約半年の稚魚で、昨年よりもやや小型。小さいうちに餌が豊富な川に放つことで、より大きな成長が期待でき、早めに川の環境に順応させれば、アユ釣りの時期にまん延しやすい冷水病のリスクも低くなるという。

 懸念材料は1年を通して河川にすみ着いているカワウで、1羽当たり1日1キロ以上も川魚を食べてしまうという。薄井一郎(うすいいちろう)組合長(75)は「放流場所の近くにテグスを張ったり、組合員が早朝に見回りをするなどして対策を立てている。無事に大きく育ってほしい」と話していた。