歴史館の広場にはレトロな車両が軌道を走る

 【日光】2005年から、足尾のNPO法人足尾歴史館(長井一雄(ながいかずお)理事長)が運営してきた同町松原の足尾歴史館が、古河機械金属に引き継がれることになり3日、「古河足尾歴史博物館」として再スタートを切った。鉱都足尾の歴史と生活文化を伝える3万点の収蔵品が、かつて銅山を操業していた企業の手によって次世代に引き継がれることになった。長井理事長は「私も78歳で運営するのが大変でした。ほっとしています」と胸をなで下ろしていた。

 同館には、これまで約7万5千人が来館。削岩機、銅山や病院で働く労働者を写した大型写真パネル、古河創業家のコーナー、商店のオリジナルマッチなど生活用品なども展示されている。

 屋外広場には軌道を設置。昭和20年代まで町内を走っていた足尾ガソリン軌道の復元車両や日本海軍の払い下げ車両など、貴重な6両が走っている。

 運営が引き継がれるきっかけになったのが6年前に古河機械金属(本社・東京千代田区)の宮川尚久(みやかわなおひさ)社長が歴史館を訪問し、長井理事長と出会ったこと。「大手町の本社に運営してもらえないか、直訴しようと考えていた時だった」(同理事長)という。その後、親交を深め実現した。 

 開館に先立つ式典には大嶋一生(おおしまかずお)市長らが出席。運営を引き受けた宮川社長は「本来なら私どもが、足尾の文化や歴史を伝えるべきだった。これまでの苦労に敬意を表し感謝したい」とあいさつした。

 同館は足尾銅山近くの高台に位置している。入館料大人400円、小中学生280円。開館期間は4~11月。午前10時~午後4時(3時半受け付け終了)。休館は月、火曜(祝日の翌日)。(問)同館0288・25・5810。