スポーツ専門員に認定された阿部、川目、ジェンディ、疋田(後列左から)=県庁

 2022年とちぎ国体での活躍が期待され、本年度から採用が始まったスポーツ専門員。1980年栃の葉国体以来となる天皇杯(男女総合成績)、皇后杯(女子総合成績)獲得を目指す本県にとって、即戦力として確実に得点を稼げる選手の確保が狙いだ。

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 認定第1号はスピードスケート、重量挙げ、なぎなたの3競技計4選手。「全国大会で優勝、または準ずる実績」を条件に各競技団体を通して勧誘し、本人の意向とマッチした順に認定した。今後は高得点が見込める団体競技、選手層が薄い競技を中心に本年度中に10人、22年度までに計50人程度の確保を進める。

 同様の取り組みは他県でも行っている。県競技力向上対策本部によると、前回大会の開催地で天皇、皇后杯を獲得した福井県は「特別強化コーチ」と称して100人以上を確保。前々回の愛媛県は天皇、皇后杯を東京都に譲ったものの50人程度を採用し、ともに2位に食い込んだ実績がある。

 スポーツ専門員は自身の競技力向上に努めるとともに、後進育成の役割も担う。重量挙げのジェンディ今夢(いまむ)(22)は小山南高、なぎなたの疋田(ひきた)かんな(24)は国学栃木高などの強化指定校を中心に指導する。

 とちぎ国体に向けた強化策だが、一過性に終わらせては意味が半減する。取り組みを本県競技レベル全体の底上げにつなげ、大会の「レガシー(遺産)」として次世代に引き継いでいくことが重要になる。