解散を迎えた「D-アイの会」。会員たちは名残を惜しみ最後の散歩をした

 【栃木】視覚障害者とボランティアでつくる市民団体「D-アイ(であい)の会」(石川孝一(いしかわこういち)会長)が、30日の行事を最後に解散した。2000年の発足以降、さまざまな行事を通じ視覚障害者とボランティアの相互交流を図ってきたが、会員の高齢化などを踏まえ20年目の節目に区切りをつけた。この日は市総合運動公園で、障害者とボランティアが一緒に公園内を歩く「ふれあい散歩」などを行い、名残を惜しんだ。

 同会は視覚障害者13人、ボランティア27人の計40人で組織。ふれあい散歩や障害者のための料理教室など、ボランティアが支援方法を学ぶ機会や会員と地域との交流の場をつくってきた。

 しかしボランティアをはじめ会員が高齢化。行事の際の安全面を考慮したほか、障害者の外出を支援する同行援護などの事業所サービスも充実してきたことから解散を決めた。

 最後の行事は恒例のふれあい散歩。参加した視覚障害者10人は元気にラジオ体操に臨み、ボランティアに手を引かれながら約30分間公園内を歩いた。その後は全員で歌を歌い、思い出話にも花を咲かせた。

 視覚障害がある柳橋町、大川(おおかわ)イキさん(86)は「家に閉じこもっていた私が、ボランティアのおかげで外に出られた」。今泉町2丁目、中西由美子(なかにしゆみこ)さん(77)は「さみしいが、楽しい思い出ばかりだった」と感謝する。

 石川会長(71)は「できればいつまでも続けたかった」と心中を吐露しながら「機会があればまた集まりたい。行政にも掛け合い、障害者が住みやすい街をつくる」と決意した。