政策投資銀行の健康経営格付融資などで改修された菅間記念病院東棟=那須塩原市

 日本政策投資銀行(政投銀)は29日付で、菅間(かんま)記念病院などを運営する社会医療法人博愛会(那須塩原市大黒町、山崎範子(やまざきのりこ)理事長)に「健康経営格付」に基づく融資を実行する。関東地方の医療機関で、同融資を受けるのは初めて。県内では全業種を通して初という。博愛会は政投銀の「環境格付」「BCM(事業継続マネジメント)格付」も取得しており、格付け三つを取得した医療機関は全国で2例目。

 健康経営格付は、独自の評価システムにより、従業員の健康配慮への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定する。優遇金利などのメリットがある。

 博愛会は、職員に対しグループ内のフィットネスクラブを利用した運動習慣の定着を促したり、階層別にストレス管理セミナーを開いたりしている。院内託児所など働きやすい環境も整備した。業務改善や医療・看護の質向上を目指した成果発表会を開き、働きがいも引き出している。

 患者らに日々の健康留意点を記した健康カレンダーを提供し、地域住民向けの健康講座を開催するなど、地域の健康増進に貢献していることも評価された。

 博愛会は政投銀の融資を活用し、同病院東棟(5階建て・延べ床面積3560平方メートル)を、介護予防センター、リハビリ室、リハビリ重視のフィットネスクラブ、赤ちゃんの生育を促すベビービクス、病児保育室、在宅医療センターに改修した。4月1日に開所する。

 総事業費は約12億円。政投銀の融資額は1億5千万円。医療機関債も発行し、地元の個人99人から3億2700万円を調達した。