那須塩原市の君島寛(きみじまひろし)市長の死去に伴い、来月14日告示、同21日投開票で行われる那須塩原市長選で、同市内の若手経営者グループが近く、渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)参院議員(36)に出馬要請することが27日、関係者への取材で分かった。渡辺氏は今夏の参院選比例代表候補者として自民党公認が内定している。同市長選では既に、同市議会議長の君島一郎(きみしまいちろう)氏(63)=同市関谷=が立候補を表明している。自民党那須塩原市支部内で候補者一本化はされておらず、同党分裂選挙となる可能性も出てきた。

 渡辺氏は財務政務官で、中選挙区時代に同市を中心に強固な地盤を築いた元副総理兼外相の故渡辺美智雄(わたなべみちお)氏の孫。13年参院選に旧みんなの党から比例代表で初当選し、解党に伴い、16年から無所属のまま自民党会派に所属している。

 那須塩原市は市町村合併後の同市誕生後、故君島市長を含めた市長3人のうち2人を在職で亡くしており、関係者によると、知名度や政治手腕に加え、若さなど健康面などで渡辺氏の立候補を望む声が上がっているという。

 下野新聞社の取材に対し、渡辺氏は「(市長選で)名前が取り沙汰されているのは知っているが、今は政務官としての仕事に集中している」とした上で「要請があれば話は聞く。私個人で決められる問題でなく、しかるべき人たちと相談して判断したい」と述べた。また市長職について「立場は違うが、現代版国会移転など取り組みたい政策で共通する部分がある」と話した。