事故現場の斜面を見上げ、亡くなった8人へ思いを語る遺族の佐藤さん(手前)=26日午前10時45分、那須町湯本

 「無念だったろう」「私たちが一生懸命頑張るからね」。那須町で2017年3月、大田原高の生徒と教員の計8人が死亡した雪崩事故の遺族らは26日、事故現場近くで行った追悼式の場で、それぞれ亡き息子に思いを届けた。事故から2年。遺族は癒えることのない悲しみを胸に、8人の冥福をあらためて祈った。

 「苦しかったろう。偉かったよ、仕事を全うして。偉かったよ…」。2年前のあの日と違い、春を思わせる日差しが注ぐ現場周辺に、教員で唯一犠牲になった毛塚優甫(けつかゆうすけ)さん=当時(29)=の母愛子(あいこ)さん(61)の悲痛な叫び声が響いた。

 登山初心者にもかかわらず、同校山岳部第3顧問として事故のあった講習会に参加した優甫さん。父辰幸(たつゆき)さん(66)は「立派に仕事をしたことを、親は誇りに思っています」と声を震わせた。