2017年3月、那須町湯本の国有林で大田原高の生徒7人と教員1人が亡くなった雪崩事故から2年となる27日を前に、遺族などでつくる「遺族・被害者の会」は26日、現場近くの小丸山園地で追悼式を行った。雪解け時季を迎え、穏やかな風が吹き抜ける現場の斜面に向かい、参加した遺族の代表者は「もう一度あなたの顔を見たい。笑い声を聞きたい。匂いを感じたい。そして『ただいま』という声を聞きたい」と8人に呼び掛けた。
県教委などは27日、昨年に続き同町で追悼式を開くが、参加の打診を受けた遺族側に「原因がしっかり究明されない中、事故の関係者と一緒に追悼する気持ちにはなれない」との声もあり、同会として初めて追悼式を主催した。