15年前に埋め込まれたタイムカプセルの蓋を指さす斉籐組合長。「2019・3・3開封」と刻まれている

 【大田原】片田の市観光農園「ポッポ農園」は、2004年3月14日に埋め込んだ「タイムカプセル」に15年後の自分や家族に宛てた手紙を投函(とうかん)した人を探している。来月7日の「桜まつり」に合わせてカプセルを開封する予定だが、住所などが変わって連絡がつかない人が多いためだ。平成最後の月に、過去から届く思い出のメッセージ。同農園は「投函を忘れている人もいるはず。当日、ぜひ現地で貴重な手紙を受け取って」と呼び掛けている。

 カプセルが埋め込まれたのは旧黒羽町時代。利用者でつくる「ポッポ農園ファンクラブ」と町が、園西側の那珂川左岸に桜並木を整備しようと「さくら堤植樹会」を開催した時だった。

 当日は地元をはじめ宇都宮市、足利市、川崎市など県内外から232人が参加。桜の苗木を植樹するとともに、自分自身や自分の子どもなどに宛てた未来への手紙を計3個のカプセルに入れて会場の一角に埋め込み、5、10、15年後に開封することにしていた。

 5年後には多くの人が開封に立ち会ったが、10年後には参加者が減少。カプセルに投函された手紙には、宛名は書かれていても住所の記載がないものが多く、当日参加しないと届けることが困難になるという。

 コンクリート製のふたには「2019・3・3」と最後の開封予定日が刻まれているが、今回は桜の開花時季に開く「桜まつり」の当日午前11時から開封する。当日は豚汁や綿あめの無料サービスなどもある。

 13戸の農家で組織する同農園組合の斉籐一美(さいとうかずみ)組合長(75)は「思いを込めた大切なメッセージ。ぜひ受け取りに来てほしい」と呼び掛けている。(問)同農園0287・54・4368。