2020年東京五輪の聖火リレースタートまで26日であと1年となった。前回1964年の東京五輪では、開幕ムードで盛り上がる9月30日~10月2日の3日間、県内をトーチリレー。那須町から小山市までの約110キロを各学校や市町村から選ばれた57人のランナーが、大会に参加できる喜びを感じながら「五輪のシンボル」をつないだ。
「走った10月1日は18歳の誕生日。本当にいい思い出になった」。久保庭隆夫(くぼにわたかお)さん(72)=茂木町小井戸=は一緒に走ったトーチを手に懐かしむ。
本県の最終ランナーを務めたのが、当時19歳で社会人1年目の小沼久男(こぬまひさお)さん(74)=小山市中久喜=だ。責任を強く感じ「いろいろな意味で『トーチの重さ』を感じた」と振り返る。