老木や水辺の安全対策が必要となった園内

 【日光】国立研究開発法人水産研究・教育機構の広報施設で、奥日光の中禅寺湖畔にある「さかなと森の観察園」が、20日の今季開園を延期することが19日までに分かった。園内の老木と水辺の安全対策が必要であることが理由。対策には「相当な時間と費用」が見込まれるため、開園のめどは立っていない。観光名所の一つとして親しまれているだけに、地元からは心配の声が上がっている。

 観察園は同機構中央水産研究所日光庁舎に併設。1961年に一般開放した。サケ科を中心とした約2万匹の魚を飼育し、来園者は8カ所の飼育池などで観察できる。同機構の広報施設は、ほかに北海道千歳市の「千歳さけますの森さけます情報館」がある。

 毎年3月20日~11月末にオープン。昨季は約2万2千人が来園した。戦場ケ原などを訪れる観光客の悪天候時の代替観光施設としても定着している。

 今季は同機構が安全対策の強化方針を打ち出したことに伴って園内環境の改善が急務となり、開園延期を余儀なくされた。観察園は自然林の中にあり、老木が目立つ。昨年は台風の影響で数本が倒木した。観察池を囲う柵はコンクリート製で古く、ロープが使われている場所もある。