再生可能エネルギーの設備設計・施工などを手掛けるクラフトワーク(宇都宮市下金井町・益子卓之(ましこたくみ)社長)は今夏、インターネット関連事業のソフィア総合研究所(東京都新宿区・古木一行(ふるきいっこう)社長)と連携し、同市大谷地区の地下貯留水でサーバー機器を冷却し、その廃熱を夏秋イチゴ栽培など農業用ハウスの暖房に活用するシステムの実証実験を行う。教育研究の面から宇都宮大とも連携し、電力の節約やエネルギー効率の高水準を実現する温冷却システムの構築を目指す。

 情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)の進展で放熱量が多い高性能サーバー機器が急増する中、膨大な電力を要する機器の冷却と、その設置場所が課題になっている。省電力のために電力が安い地方や海外に設置すると緊急時の対応が難しく、現状は都市部に集中しているという。

 そこで首都圏近郊の平地で、かつ年間を通して水温10度程度の地下水がたまる大谷石採取場跡地に着目した。ソフィア総合研究所の担当者は「機器の維持管理費の大半は空調費。地下水で費用を抑えられれば、機器を大谷にも分散でき、故障など緊急時の安全対策にもつながる」と話す。