大盤で対局を振り返る渡辺棋王(左)と広瀬竜王=17日午後7時45分、宇都宮市西原町

 第44期棋王戦第4局は17日、宇都宮市西原町の宇都宮グランドホテルで行われ、先手の渡辺明(わたなべあきら)棋王(34)が挑戦者の広瀬章人(ひろせあきひと)竜王(32)を下し、7連覇を飾った。ホテル内の大盤解説会場で中継され、詰め掛けた多くの将棋ファンが対局の行方を見守った。同時開催された第10回とちぎ将棋まつりには県内外から約1千人が訪れ、多彩なイベントを楽しんだ。

 大盤解説会場で解説役の棋士が指し手を読んで駒を動かすと、会場を埋めた将棋ファンはうなずいたり、腕を組んで考えたりしていた。昼食を挟み10時間を越える熱戦の末、渡辺棋王の勝利が決まると、会場は拍手と歓声に包まれた。

 タイトルを死守した渡辺棋王は「前例の少ない形で、どう指していくか悩ましかった。終盤もちょっとよく分からなかった」と振り返った。敗れた広瀬竜王は「持ち時間が少なくなったあたりの勝負どころで、ミスをしてしまったかな」と悔やんだ。