【塩谷】春の彼岸を前に、スプレーマムの出荷が町内で最盛期を迎えている。12日も、原荻野目のJAしおのや塩谷地区センターで出荷作業が行われた。
この日は、朝から生産者21人が箱詰めした花を運び込み、44品種500ケースが集まった。選花ラインで職員が1箱ずつ丁寧に花を検査し、等級を判定。色や品種ごとに仕分け、大型トラックへ積んでいった。
菊科のスプレーマムは小ぶりながらも存在感があり、婚礼会場やアレンジメントにも用いられる。スプレー菊とも呼ばれ、年間を通して生産される。
町の生産量は県内最多。同センター担当者は「順調に生育し、例年通りいい花」と作業に汗を流した。宇都宮市などの市場へ出荷するほか、町内の直売所にも並ぶという。