東日本大震災から8年がたつ中、現在の心境を話す石井さん=8日夜、山梨県富士吉田市内

 東日本大震災の発生から8年がたつ中、那須烏山市で土砂崩れに巻き込まれ犠牲になった夫妻の孫の山梨県忍野村、会社員石井優希(いしいゆうき)さん(32)が11日までに、下野新聞社の取材に応じ、現在の心境を明かした。面倒見のよかった祖父母の死を受け入れる一方、「社会人となった姿を見せたかった」と、やり場のない思いを今も抱えている。

 東日本大震災で県内は、7万6千棟を超える住宅が損壊。4人が死亡し、133人が負傷した。宇都宮市簗瀬4丁目、古谷正彦(ふるやまさひこ)さん=当時(79)と妻節子(せつこ)さん=同(78)=は、那須烏山市神長の別邸で土砂崩れに遭った。

 8年前のあの時、激しい揺れが襲い、その直後、裏山の土砂が突如崩れだした。「本当に一瞬のことだった。逃げるのに必死だった」。石井さんは振り返る。