ムスリム旅行者向け対応を着々 サイト開設、食材も配慮 東武鉄道

ムスリム旅行者向け対応を着々 サイト開設、食材も配慮 東武鉄道

 東武鉄道(東京都墨田区、根津嘉澄(ねづよしずみ)社長)は、沿線観光地の日光・鬼怒川エリアで駅構内への祈祷(きとう)室設置など、ムスリム(イスラム教徒)旅行者の受け入れ環境整備を進めている。東武グループとして成長戦略にインバウンド(訪日外国人客)への取り組みを掲げる中、増えるムスリム旅行者へ対応する。

 日本政府観光局などによると、2017年の訪日客のうち、イスラム教比率が9割近いインドネシアは前年比30・0%増の35万2200人と、他地域に比べ大きな伸びを見せている。

 ムスリムは豚肉やアルコールが禁じられ、食事の対応が求められていた。そこで、同グループの金谷ホテルでは対応メニューを用意した。2月から、宿泊者向けに2千円の追加料金で提供できる態勢を敷いた。

 自社の「対応ポリシー」も提示している。「牛肉、鶏肉はハラール認証(イスラムの戒律を満たしていると認定するもの)を受けたものを使用」とする一方、「厨房(ちゅうぼう)は一般調理も行いムスリム専用ではない」など対応度合いを示し、誤解が生じないようにした。

 3月には金谷ホテル運営の2館のほか、同エリアの宿泊施設や飲食店計14カ所の情報などを載せたムスリム向け観光マップを発行し、ウェブサイトも開設した。祈祷室は4月1日、東武日光駅2階に同社の駅として初めて設置した。