【那須雪崩】危機管理マニュアルの一部配布 部活動の安全確保へ栃木県高体連、全専門部に

 県高校体育連盟(県高体連)は10日、宇都宮市内で2018年度最初の理事会を開き、那須町の雪崩事故を契機に作成を進めてきた高校運動部活動に関する危機管理マニュアルの一部を、全35競技専門部の専門委員長らに配布した。競技ごとの留意点を記した「安全確認チェックリスト」で、春の大会シーズンに向け積極的な活用を呼び掛けた。一方、マニュアルは完成しておらず、6月上旬の次回理事会で完成形を配る予定という。

 県高体連は事故直後から危機管理マニュアルの作成を始めた。17年度内の完成を目指したが、各専門部が作成したマニュアル案の県高体連事務局によるチェックや、県と県教委の監修などに時間を要し、製本が間に合わなかったという。

 チェックリストは、各専門部がそれぞれの関係団体と連携して作成。競技ごとに項目数や内容は異なるが、いずれも(1)施設や設備・用具の安全性(2)実際の競技・活動中(3)荒天時など自然環境−に関する数十項目にわたる。登山専門部は最も多い約70項目で、緊急時の連絡先の作成などがある。

 各専門部が担う大会や講習・研修会で事前の安全確認に活用するほか、練習など学校単位の活動で参考にすることも想定している。この日の理事会で県高体連の塩沢好和(しおざわよしかず)会長は「一番怖いのが『慣れ』。当たり前に潜む危険をいま一度チェックしてほしい」と呼び掛けた。