来日した外国人が最初に直面するとされる「言葉の壁」。少しでも越えようと注目されるのが「やさしい日本語」だ。

 外国人に対し、敬語や熟語は避け、簡単な言葉や表現で、ゆっくり、短く話すのがこつ。県内にやさしい日本語を広めるため、県国際交流協会などが啓発活動に力を注いでいる。

 相手に応じてひと工夫し、表現を変える-。それは誰もが、日常生活の中でやっていることだろう。

 1歳になった子どもと話す時、自然と簡単な言葉を口にする。車は「ブーブー」、犬は「ワンワン」、祖父は「じいじ」。考え方はやさしい日本語と一緒だ。

 興味深い数字がある。宇都宮市の外国人住民への調査で、読む・書く・聞く・話すの何らかの手段で日本語が(少しは)分かると答えた人は9割超に上った。

 同協会は「外国語じゃないと通じないとは思わないで」とし、やさしい日本語の有効性を訴える。外国人に対し心の壁を作らず、やさしい日本語で話してみること。言葉の壁を越えるヒントはそこにある気がする。