保存会の会員に神楽の面を着けてもらう児童

 【市貝】小貝小3年生社会科の「祭りと芸能」をテーマにした学習として2月27日、町無形民俗文化財の杉山太々岩戸神楽が同校で披露された。授業終了後、子どもたちからは「やりたい」という声が数多く上がり、大人たちを喜ばせた。

 杉山太々岩戸神楽は約150年前の明治期初め、杉山の久木八幡宮(はちまんぐう)の神職が氏子の協力で奉納を始めたとされる。同地区の住民が保存会をつくり伝承している。

 郷土愛を育みたいという学校の要望に応え、この日は保存会の9人が体育館にそろい「五行之舞」を披露。神楽のいわれや色とりどりの衣装で踊る舞手、笛や太鼓を鳴らす楽人たちの役割や演奏方法、週1回の稽古などについて説明した。児童たちは熱心にノートを取って説明を聴き、舞ごとに使い分ける20以上の面を実際に着ける体験もした。

 保存会会員で、土の神を演じた元教員平野俊一(ひらのしゅんいち)さん(65)が「ぜひやってみたいという人は来てください」と呼び掛けると、子どもたちから「やりたい」と弾んだ声が次々に上がった。

 真っ先に手を挙げた相藤香乃亜(あいとうかのあ)さん(9)は「踊りも太鼓も楽しそう。女の人の役をやりたい」と意欲を見せていた。